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ルーレット「00」

第6章 独立

急いでドアを開け、玄関で急いで靴を脱ぎ、階段を駆け登る。


音にびっくりしたのか、ぴょこんと俺たちの部屋からリッちゃんが顔を出した。



「…大…丈夫か?」


「ん?…おかえり。」



きょとんとしているリッちゃんに安心する。

一人で泣いてたら…
どうしようかと思ったんだ。

いつも、淋しくないように一緒にいるって…
リッちゃんの両親に誓ったのに…


守れなかったなんて、言えないし。



もじもじするリッちゃんって、本当に可愛いんだよね。
俺が近寄ると、部屋から出て来たリッちゃんは何処かに行こうとする。

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