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ルーレット「00」

第6章 独立

「どこ行くの。」


「…部屋に。」



そう言ってリッちゃんは姉ちゃんの部屋に入って行く。

少し不思議に思いつつ、オレは部屋にはいるとリッちゃんの言った言葉の意味がわかった。



リッちゃんの荷物が…
明らかに無いのだ。



急いで姉ちゃんの部屋のドアを開くと、すでにそこがリッちゃんの部屋になっていた。



「…どういう事?」



俺にびっくりして身体をびくんと跳ねさせるリッちゃんは、言葉を探しているのか…
口をプルプル振るわせて、目も明らかに泳いでいた。

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