君と×××。
第2章 x好奇心x
「あの本…見せて……っ!」
顔を耳まで紅くして言いきった。
すっごい恥ずかしかったけど、
羞恥より好奇心が上回った。
「え…っ何で?」
「だって気になるもん」
「気になるって…駄目だよ、見ちゃ」
「何で、それこそ何で!?
お兄ちゃんだって見てるのに!
年だって1歳しか違わないのに……」
「じゃあ聞くけど、何で気になるの?」
「うぅ……」
私は口籠る。
言っちゃえば簡単だけど、
これはさすがに恥ずかしい…。
でも、言えば見せてもらえるし…。
「言えないなら駄ー目」
「わかった!言うもん…見せてね?」
「しゃあないけどな」