君と×××。
第2章 x好奇心x
「私あの本読んでて…その……」
言葉が続かない。
さすがに恥ずかしかった。
トイレでも行きたいかのように
もじもじしながら
普段着のスカートの裾をきゅっとつかむ。
―――――ドキン――ドキン―――
心臓が高鳴る。
「アソコがきゅんってなったの!」
口を開け、声を発した。
緊張のあまり、声が大きくなったが。
「ッばっか、大声で叫ぶなよ!
変な風に思われるだろ!」
小声できつく叱られた。
だけどちょっと嬉しかった。
言えた…っ、言えた…!
それだけを考えていた。