君と×××。
第2章 x好奇心x
「……わかった。…貸すだけだかんな!」
「うん!ありがとぉ!」
満面の笑み。
「ぐ……っ」
それに兄がたじろいだ。
そんなことはお構いなしに
ぇっちな本を受け取り
親が帰ってこないという開放感から
リビングのソファーに
いつものようにごろ寝で読み進める。
今日はスカートだったため
パンツが丸見えなのは気にしない。
いつものことだから。
「……おい…」
「ん、なぁに?お兄ちゃん」
「いや…なんでもない」
「ふーん?」
私はまた本に目を戻した。
でも少しだけ気になった。
少々頬を染めながら言う兄は
私の格好を
どう思っているのだろう。