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叫べ

第5章 疑


『そうだね、そうしよう』




当然そんな返事が返ってくると思ってた。




「…ごめんね、無理やり付き合わせちゃって」




…え?




「やっぱりこんなこと、知らない人にお願いするべきじゃなかったね」




「……」




「私はひとりで探すから。あなたは戻っていいからね」




そう言って彼女は、僕に脱いだシャツを渡してきた。




「…ありがとう」




彼女は寂しそうに笑った。













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