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叫べ

第7章 想




森を抜けると、開けた場所に出た。





「あっ…」





そこには彼女が言っていた通り、桔梗の花が辺り一面に咲き乱れていた。





僕はその風景にしばし見とれる。





だけど桔梗の花に埋もれるように横たわっている人影を見つけると、急に胸の中がザワついた。





ゆっくりと、その人影に近づいていく。







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