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叫べ

第1章 迷



胸の中がザワザワする…




こみ上げてくる感情を抑えられない…




僕は荒々しく息を吐き、リュックの中からタバコの箱を取り出した。
続けてライターを探すが見つからない。




しまった…
どこかに置いてきたかも。




僕は席を立ち、運転手の元まで行った。




「ライター持ってませんか?」




無愛想に聞く僕を見て、




「すみません、持ってないですねぇ」




運転手は苦笑しながら言った。




「…そうっすか」




僕は一瞬イラッとしたが、そのまま席に戻った。





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