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姫凌辱【ファンタジー】

第2章 奴隷姫と貧乏男

わかりやすい眼、ハンターの眼だ。

夜の王都をうろつく女は娼婦しかいない。
だが、男はこいつらを買わない。
病気持ちが大半だからだ。
誰だって、病気になってまではしたくない。
だから、俺が儲かるんだけどな。

「この女は平気なんだろうな」

娼婦を蔑むように突き飛ばして兵士は言った。

「ああ、とびきりのじょうだま。そんな簡単に病気で殺す程商人は馬鹿じゃないよ。客は選んでる」

俺はむしろあんたらの方が、と言いかけてやめた。
殺された奴もいるからだ。

「ほらよ」

路地裏でローブを深く被った男に俺のブラックカードを見せると、地下へ下りる階段に案内される。
ここは魔法が封じられた地下道で、主に戦争に使われる。

「お、やってるな……」

透き通る声が地下に響いた。

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