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姫凌辱【ファンタジー】

第2章 奴隷姫と貧乏男

「とりあえず、こいつを元に戻さないとな、てか、たくっ! なんでこんなエッチな場所にピアスするかな……はぁ」

俺は、実は女を知らない。
そんな暇はなかった。
性欲より金。
生きてくことがまず最初だったんだ。

「外れた……これでよし。あとは……この契約書を破いてと……のわっ!」

隣の女の子にしこたま殴られる。
なんだよコイツ!
命の恩人にむかって!
「へんたぁーい!」

「まて! まて! 待てよ! 俺が助けたの? わかる? 助けたの!」

セシリアの瞳が潤む。
でも、なぜか泣かない。

「泣かないのか?」

「うん……その……意識はあんまりなかったけど……なんとなく……わかるんだ」

「そっか」

街外れの湖の前で二人して夜空を眺めた。

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