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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~

第4章 ♠RoundⅢ(淫夢)♠ 

 紗英子は愕然として、その淫らでおぞましい証を見つめた。別に子宮が亡くなったからといって、完全に女でなくなったわけではない。医師の言ったとおり、まだ卵巣は二つとも正常に働いているわけだから、女性ホルモンは出ているのだ。
 だとすれば、淫らな夢を見たせいで、自分でも知らない間に膣内に溢れた蜜液でしとどに濡らしてしまったのか。
 これほどの恥ずかしい想いはしたことがない。たとえ誰が見ていなくても、自分が知っている。

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