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Tears【涙】~神さまのくれた赤ん坊~

第4章 ♠RoundⅢ(淫夢)♠ 

 紗英子はまた知らない間に、眉根を寄せてていた。と、下腹部をつうーっと何かがつたい落ちてゆくのが判った。
 な、なに?
 慌ててトイレに駆け込むと、パジャマのズボンを降ろす。紗英子はそこで烈しい衝撃を受けた。
 ショーツがしっとりと濡れていたのだ。
 馬鹿な、そんなことがあるはずがない。幾度も否定しようしたけれど、眼の前に動かぬ証がある以上、認めないわけにはゆかない。
 ショーツのクロッチ部分には、小さな滲みが幾つもできていた。
 濡れて―いる?

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