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恋愛短編集

第2章 ヤンデレな彼女

→case1.嫉妬



「お疲れさまでしたー」


体育館の舞台に響く、我らが演劇部の挨拶―。

今日も無事に部活を終えた。


「よう、ミッツ。お疲れー」


そんな中、俺の首に腕を回してくるこいつは久瀬健太(くぜけんた)

同じクラスで同じ部活で、一番仲がいいやつだ。

俺を含めてみんな、ゼッケンと呼ぶ。

本人は嫌そうだけどさ(笑)


「ゼッケン、暑い…くっつくなよ」

「まあまあ、いーじゃないか!減るもんじゃないし」

「うるせぇ!男にくっつかれて嬉しいやつがあるか!」


そんな風にじゃれてると…


「そうだよ!昂にくっつかないでよ!!」


あ…この声は……

俺とゼッケンは同時に振り向く。

案の定、沙綾だった。

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