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恋愛短編集

第3章 王子とメイドの戯言



『"へっ?"じゃありません。
こういうのは気になった本人が調べるものですよ。
幸いにも目の前に仕事で使うために、私が、持ってきた辞書があるわけですし』



「うぅ…」



『あら、辞書も使えないのですか?』



「そんなことない!調べてやる!」



『そのやる気を仕事にも出してほしいのですがね』



「え~っと…"恋愛"、"れんあい"、"レンアイ"…あ、あった!なになに…"互いに異性として恋い慕うこと"………?」



『つまるところ〝恋〟と一緒ですね』



「なんだ、一緒か」



『確かに考えてみれば同じ気がします…』


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