恋愛短編集
第4章 反対側のキスマーク
「それで、告白された後輩にはキスマークつけられただけ?」
「……」
言えない…
この雰囲気で、キスされただなんて口が裂けても言えない!
そんな私の雰囲気を感じとったのだろう。
朗は今度は首の右側に顔を埋めた。
そして再びあの痛み。
「ちょっと朗!なにして―」
「ん?マークの上書き」
そう言いながら私を押し倒す朗。
あ…楽しんでる顔だ。
「言いたくないならいいけど、これからいっぱいイチャイチャしてやるよ。とりあえず全身にマークつけてあげる」
「待ってよ!さっきもしたじゃん」
「もう1回位いいじゃん。たくさん可愛がってあげるからさ」
「やぁっ、ちょっ……らめぇえ……!!」
「詩織、大好きだよ」