°・キミとのHな365日・°・
第2章 Ⅱ
―――――……
あれから紫龍さんと別れ、学校を早退した私は赤い屋根のカフェに入った。
カランカラン
「マスターただいまぁ」
カウンターに立ってるマスターに一言かわしてカウンターの前の椅子に座った
「おかえり朱那。今日学校は?」
「早退した」
「また?いい加減ちゃんと行けよ?」
マスターは少し怒ってるようだが、たれ目でちょっと太った顔が怒っているようには見えない…
「はぁ…亜子ちゃんになんて報告したら…」
マスターが口にした亜子とはマスターの従姉で、私の実の母親だ…
交通事故で亡くした母親の代わりをしてくれてたのがマスター…
小さなカフェで、一生懸命私を育ててくれてる
「お母さんなら笑って怒るだろうね」
「そうだな…亜子ちゃんはいつも笑っていたからなぁ」
少し寂しげなマスターの目にうっすら涙が見えたと思ったら私は椅子から立ち上がった
「ん?また出かけるのか?」
「ちょっとね…」
「夕飯までには帰ってこいよ」
「はーぁい」