°・キミとのHな365日・°・
第4章 Ⅳ
「大丈夫か!?怪我はっ!!?」
暖かい声の持ち主…
私はさっきまで、こんな人を疑って怒りをおぼえてたんだ。。。
「ごめ…、ごめんなさ」
恐怖でガタガタと震える唇のせいで、まともに喋れない
「私っ…さっきあなたに酷い事いっちゃっ!!ごめんな…さ」
震える両手を彼はゆっくりと握ってくれた
「もぅいい…謝んな」
そう言った紫龍さんの体から血の匂いが鼻をかすめた
「血っ!」
「あ、あぁ…たいしたことはないから」
そう言って、革ジャンで腕を隠したが隠しきれてない…
「うそっ痛い!?ねぇ傷むっ!?」
巻いた包帯からは血がにじみ出ていてたいしたことは無いとは思えない。
「落ち着けてって…」
「消毒っ!あ…」
あの時…
マスターが襲われたと思った時…
奥から出てきた紫龍さん…