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理想の男の子

第11章 新しい関係

「な、何言ってるの…///」

「照れてるまいも可愛いよ」

照れてないし…!

慌ててバックを掴むと

真っ赤な顔を隠しながら部屋を

出ようとした。

「まい」

短く呼ばれた私の名前が

病室に響いた。

「何、どうしたの?」

「心配だな…」

ドキッ!

胸が高鳴った

「大丈夫だよ?たぶん…」

「まい、寂しいよ。行かないで」

寂しそうな顔をしながらそう言った。

同時に私の携帯が鳴った

プルルルルッ

「ご、ごめん。ちょっと…」

バックから携帯を取りだし廊下に出る

ようへいさんは軽く手を振っていた。




「もしもし…」

「あぁ、秋?もう病院に着いた」

早っ!!

もう15時なの!?いつのまに…

「え、じゃあ今行くね!」

「うん、鯛焼き食べてるから」

鯛焼きって…

秋って呑気なのかしっかりしてるのか

よくわかんないなぁ…

私は病室に戻ってようへいさんに挨拶

をしに行った。

「ようへいさん、私もう行くね」

気をきかせて笑顔で手を振る

「まい…心配だよ…」



「大丈夫だからっ!」

私は少しイライラしていて

つい怒鳴ってしまった。

「もういいよ、行ってらっしゃい」

ようへいさんも少し不機嫌な顔で

そっぽを向きながら呟くように言った

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