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理想の男の子

第13章 別れ

何時間寝ていたのか

私はゆっくりと目を開けた





隣にはお母さんが目を腫らしながら

まい!まい!と叫んでいた。

「よかった…よかった…」

ハンカチで目を抑えながら

お母さんは私の手を握った

「何…があったの…?」

身体中が痺れるような痛さで

私は顔をしかめながら言った。




言葉を話すだけで痛いなんて…



嫌な予感しかなかった



「お医者さんがね…あなた達の行為を見て。治療に悪影響を及ぼすからって、病室を変えたのよ…。予想道理あなた達は拒んだらしいけれど…病気を治すためには必要だったのよ…それはあなたにも解るでしょう?」




何も言えなかった

何も反論できなかった。



言ってることが正しかった





けれど






「ようへいは?」

私の心はようへいに会いたがっていた

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