理想の男の子
第5章 勘違い
グイグイと私の手を引っ張るまさき
どこまで行くんですか…
「ね、ねぇー どこまで行くの?」
問いかけても返答は来ない
「…」
私も話しかけるのをやめた
嫌われたら嫌だし…
屋上へと続く階段を登る
すると…
「なぁ、俺のこと嫌いなの?」
まさきが振り向いた
「えっ・・」
その言葉にも驚いたけど
まさきの表情のほうが驚いた
それは…
今にも泣きそうな…
悔しそうな顔だった。
「嫌いになったのか…?」
そんな言葉で
私の心はズキズキ痛む
「嫌いじゃないよ…」
私はまさきの手を握った
相変わらず暖かい手
今はそんなことにさえ救われる
心が軽くなる…
「俺、まいがお弁当作ってこなかった
のは嫌われたからだと思うんだけどそうなの…?」
違うよ
嫌ったりしないよ・・
「それは、ガスが使えなくて…」
「嘘だろ…」
「嘘じゃないよ!信じてよ!」
私は必死に伝えようとした
けれど、まさきはうつむいた
「信じてくれないの…?」
「…」
幻滅だ
まさきがこんな人だったなんて
今の今まで知らなかった…
「じゃあ私の家来てよ!」
「えっ…?」
もう怒った
泣いても知らないから!
「放課後 私の家来なさい!」
そう言い放って
私は走った
イライラして
地面を踏みつけるように
歩いた
どこまで行くんですか…
「ね、ねぇー どこまで行くの?」
問いかけても返答は来ない
「…」
私も話しかけるのをやめた
嫌われたら嫌だし…
屋上へと続く階段を登る
すると…
「なぁ、俺のこと嫌いなの?」
まさきが振り向いた
「えっ・・」
その言葉にも驚いたけど
まさきの表情のほうが驚いた
それは…
今にも泣きそうな…
悔しそうな顔だった。
「嫌いになったのか…?」
そんな言葉で
私の心はズキズキ痛む
「嫌いじゃないよ…」
私はまさきの手を握った
相変わらず暖かい手
今はそんなことにさえ救われる
心が軽くなる…
「俺、まいがお弁当作ってこなかった
のは嫌われたからだと思うんだけどそうなの…?」
違うよ
嫌ったりしないよ・・
「それは、ガスが使えなくて…」
「嘘だろ…」
「嘘じゃないよ!信じてよ!」
私は必死に伝えようとした
けれど、まさきはうつむいた
「信じてくれないの…?」
「…」
幻滅だ
まさきがこんな人だったなんて
今の今まで知らなかった…
「じゃあ私の家来てよ!」
「えっ…?」
もう怒った
泣いても知らないから!
「放課後 私の家来なさい!」
そう言い放って
私は走った
イライラして
地面を踏みつけるように
歩いた