テキストサイズ

理想の男の子

第5章 勘違い

急いで鞄にポーチを入れ

私は走った

「まさきもう着いてるよね…」

遅れたりしたら怒られる

考えただけでも恐ろしい!





家の前に着く

あ、誰もいない!

ラッキー!

きっとまさきも着いてないはず

思わずガッツポーズ





ガチャ





「遅い」

玄関の扉を開けた先には





まさきがドーナツを食べながら

壁に持たれかかっていた

「ははっ…」

苦笑いするしかない私

「何してたの?」

ニコニコしながら言ってくる

「え、別に…」

あんなことまさきに言ったら

何するかわからない…



「ダメだよ まい…」

「え?」

そう言ったまさきは



私の手首を掴み自分に引き寄せる



フワッと良い香りがした



まさきは私の耳元で

「俺の傍にいなきゃダメだよ…」

甘い声で囁かれる

一気に顔が赤くなる

「な、何言ってるの!ばか///」

そんなこと言われたら…

心臓もたないよ!

「ばかってひどいなぁ…」

少し寂しそうな顔をする

「と、とりあえず上がって…」

私はうつむきながら言った

「え?もう上がってるつもりだけど」

と笑顔で言ってくる

「むかつく…//」

そう言っているけど私は

嬉しくて笑っていた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ