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理想の男の子

第7章 朝

「お酒飲んだ…?」

「飲んでませーん」

あきらかに…

酔っぱらってるようなまさき

「嘘つかないで」

「んー・・まいー」

ひゃっひゃっひゃと笑い出すまさきに

顔面チョップをお見舞いしたい



どこかに缶とか瓶とかあるはず…

ゴミ箱を発見し

中を覗いた

「…これ」

手に取ったのはビールの缶

「これどうしたの?」

振り向いた私は

手にある缶をつき出した

「缶」

缶ということは知ってますよ?

「飲んだの…?」

「は?飲んでませーん」

うん、飲んだね

心で確信した私は立ち上がり

「お母さんに言う」

そう言って部屋を後にしようとする

「えー、待ってよー まい」

危機感が無いなぁ…

止めに入るとかもっとこう…

「寝る」

「寝て」

大人しくしてなさい!

まさきがベットに寝転ぶ

布団もかけないまま、そのまま爆睡

「風邪ひくよ?w」

クスッと笑いまさきに布団をかける

「眠いなぁ…」

あくびをし、ウトウトする私

「まい…?」

目を開けこっちを見るまさき

「な…に…」

眠さのあまり、ろれつが回らない

「一緒にねよーよー・・」

少し後ろに下がったまさきは

布団をめくり私のスペースを作る

「いや悪いし…起きてるよ…」

ははっと笑いながら言った

「我慢すんなよ…」

背中に手を回され引き寄せられる

「いい…のに…」

「眠たそうだけど?」

「うるさ…い…」

まさきが微笑むのを最後に

私は眠りについた

「おやすみ…まい…」

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