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理想の男の子

第7章 朝

「まーい」

まさきの洋服を片付ける私に

まさきはそう言った

「今度はどうしたの?」

かれこれ、これで10回目

「呼んだだけ」

軽くあしらうまさきに

「そうですかー」

もくもくと作業を続ける私


まさきのお母さんと相談したんだけど

結局今日はまさき学校休むみたい

あれだけやってこの結果…



まさきを睨む

「え、なーに?」

輝かしいまさきの笑顔がやかましい

「あんったね!どれだけ迷惑かけ…」




突然後ろから抱きしめられた

「ん…まい…好き…」

耳元でそう囁く

「…」

まさか…

私はある可能性に気がついた

「まさき…」

「なに?」

「まさかとは思うけど…」

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