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理想の男の子

第9章 出会い

「いちごー!早くしてよー!」

「待ってー!」

私は鞄からお財布を急いで取りだし

秋の元へと走った

「買えなかったらまいのせいだかんね!」

「すみません…」

今はお昼

売店で何か買おうと秋が提案してきて

買うことになった

別に私お弁当あるのになぁ…

「うわ、人いっぱいいる…」

嫌そうな顔をしながらそう言う秋

「しょうがないよ」

これって私のせいかな…

「まいのせい…」

じろっと睨んでくる秋に

「まぁまぁ」となだめる

しかし人が居すぎて

商品が見えない…

…選択の余地無しかぁ

「あ、メロンパン」

秋が私にそう言った

ほんとだ…商品棚の端っこの方に

メロンパンが一つ置いてある

「まい好きでしょ?買ってきなよ」

つまりこの人混みに入れってわけか…

意地悪そうな顔をした秋を無視し

私は人混みに入った

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