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理想の男の子

第9章 出会い

「っわわ!」

押して押されての繰り返しで

前に進めない…

「あれ、まいもう帰ってきたの?」

「諦めた…」

メロンパン食べたかったなぁ

チラッと売店を見た

相変わらず人がいっぱい

「じゃ、待ってて」

秋は私の頭を撫でると人混みに入った

た、たくましい…!

ズンズンと人混みを進んでく秋

どうやったらあんなに…




そして数分後

秋が帰ってきた

「お疲れー」

「ふぅー 買えた♪」

袋の中にはコッペパンがいっぱい

「そんなに食べるの!?」

「いや、鳥にあげる」

秋は野性の鳥にこうやって

餌をあげることが多い

見捨てられないんだって…

「えらいなぁ…」

「やりたいことしてるだけ」

秋は正直でお調子者で優しくて

気が強くて頼りがいがある。

「秋みたいになりたーい」

「いちごみたいになりたーい」

あははっと笑いながら

その場を立ち去ろうとした時…

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