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理想の男の子

第9章 出会い

「メロンパン1つねー」

レジのおばちゃんの声がした

あのメロンパンが買われた…

私買えなかったのに

誰かに買われた…

屈辱的!

「あーあ」

「どうしたの?」

「…なんでもない」

けど欲しくてしょうがなかった

ウズウズして食べたくて

「先行ってて」

私はそう秋に告げると

振り向き走った

メロンパンを片手に

その場を去ろうとしてる人がいた

あの人だ!

見失う前に行かなきゃ!

私は焦りながら走った

ついには勢い余ってその人とぶつかる

「ご、ごめんなさい…」

慌てて離れてから謝る

「いや、別にいいけど…」

めんどくさそうにそう言われて

少しムカついた

「あ、あの…」

「ん?」

「そのメロンパンください」











「は?」

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