チェーンな2人
第3章 そんなの嫌だよっ
泣いてる
絶対泣いてる
お前、ドア閉めた瞬間に
ドアの向こうで
泣いてるだろ
ドアを閉めて
走って大通りまで出た
俺の頭の中は
一人で泣いてる彼女の姿で
いっぱいだ
虚脱感と
拳を握りしめるような
怒りみたいなものが
同時に込み上げてきた
俺は
振り返り
全速力で部屋へと走り戻った
急いでドアを開けると
ゆっくりドアを閉めた時と
同じ所に立ったままの彼女は
顔をぐちゃぐちゃにして
泣いていた
彼女は、驚いた顔で
しゃくりあげながら
『どうして?』
と聞いてきた
『お前が、
泣いてると思って…
戻ってきた…』
声にならない声で
うれしい
と泣く彼女の背中を
何度もなでながら抱きしめ
落ち着くのを待った
しばらくすると
お前は
「もう大丈夫だよ」
って言ったよな
お前がそんな事言うから
俺、行くしかないじゃないか
大丈夫じゃないくせに…
なんで
行かないでって
言わないんだよ
もっと
わがまま言ってくれよ
もう嫌だって
帰りたくないって
そしたら
俺も
もう嫌だ
帰したくないって
言えるじゃないか
絶対泣いてる
お前、ドア閉めた瞬間に
ドアの向こうで
泣いてるだろ
ドアを閉めて
走って大通りまで出た
俺の頭の中は
一人で泣いてる彼女の姿で
いっぱいだ
虚脱感と
拳を握りしめるような
怒りみたいなものが
同時に込み上げてきた
俺は
振り返り
全速力で部屋へと走り戻った
急いでドアを開けると
ゆっくりドアを閉めた時と
同じ所に立ったままの彼女は
顔をぐちゃぐちゃにして
泣いていた
彼女は、驚いた顔で
しゃくりあげながら
『どうして?』
と聞いてきた
『お前が、
泣いてると思って…
戻ってきた…』
声にならない声で
うれしい
と泣く彼女の背中を
何度もなでながら抱きしめ
落ち着くのを待った
しばらくすると
お前は
「もう大丈夫だよ」
って言ったよな
お前がそんな事言うから
俺、行くしかないじゃないか
大丈夫じゃないくせに…
なんで
行かないでって
言わないんだよ
もっと
わがまま言ってくれよ
もう嫌だって
帰りたくないって
そしたら
俺も
もう嫌だ
帰したくないって
言えるじゃないか