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学年が違えば、学校の中では接触はないと思っていたのが間違いだったのか？

今、目の前に立っている梨江子の姿に、俺はこの場から逃げ出したくなった。

文化祭の実行委員にされてしまった俺は、放課後初めての委員会があるというので指定された教室に向かっていた。

その教室の前に梨江子がいたのだ。

突き刺さるような冷たい目線。

目の前でピシャンと閉ざされる教室のドア。

気まずいなんてもんじゃなかった。


何で実行委員なんて引き受けたんだよ…俺…


今更後悔したところで、遅いのはわかっていても、思わずため息をついた。

その前に週末の自分の行いを後悔するべきじゃないか？

そのことを考えるともっと気が重くなるので、今は考えないように頭の隅に追いやった。