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気になるアイツ

第9章 会いたい

「意味わかんない…」

「ごめん」

「メイクしてるだけ、なんだけどなぁ」

「ごめん」

「傷つく」

「ごめん」

「帰ろ?」

「ヤダ」

小さくため息が聞こえた。

「わかった。このまま帰ろ」

抱きしめていた俺の腕をつかんで引き剥がすと、リコはそのまま俺を引っ張っていこうとする。

「待てって、メイクいいのか?」

「いいよ、お兄ちゃんの熱の方が心配だもん。それに今日お母さん早めに帰ってくるって言ってた。だから早く帰らないと、また怒られるよ?」


それはヤバいかも…

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