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恋ばか

第9章 ~婚約~

「お祖父様を今からこっちに呼べない?」

「「えぇ!?」」

亮の考えが理解出来ずに驚きの声を上げる。

「亮っ!! なに考えて…」

「だって、春架君が口で説明しただけじゃ納得しないかもしれないでしょ? だから、直接会って話すんだよ。」

「でもっ…」

納得出来ず、口を挟もうとすると、亮に遮られた。

「大丈夫だよ。 そんな不安そうな顔しなくても。 俺を信じて…?」

手を持ち上げられ、手の甲にキスされた。

だんだん顔に熱が集中していくのがわかる。

(そんなに真っ直ぐ見られたら、何も言えないじゃん…///)

亮の目が見れなくて、ぎゅっと目を瞑る。

「ねぇ…いいでしょ? 留架。」

「…っ///」

亮は俺の耳元で小さい声で囁いてきた。

「っ…わかっ…た…から…///」

とうとう観念すると、亮は「クスッ」と笑って耳を舐めてきた。

「ひゃっ!!///」

「わかってくれてよかった。」

そう言って、俺から離れた。

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