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恋ばか

第12章 ~崩壊~

「うん。 久しぶりにお祖父様とゆっくり話したいしさ。 それに、ちょうど父さんも出張でいないらしいんだ。」

「なるほどね。 ゴールデンウイーク中ずっと?」

境の質問に頷く。

「なーんだ、つまんないの…まあ、楽しんで来いよ?」

「うん。」

境の言葉に笑顔で頷く。

「留架は一週間以上いないわけね…亮の世話?はどうすんの?」

そうそう。
俺はまだ見習い中だが、一応亮の世話係なので、毎日執事の仕事をなんとかこなしている。

「ああ…大丈夫だよ。 春架に頼んであるから。」

俺の言葉に、境は納得したように頷いた。

「そっか。 春架ならしっかりしてるし、平気そうだもんな。」

「うん。」

そこまで会話した所で、チャイムが鳴った。

「臣の授業じゃん…はぁ~…じゃ、また後でね。」

境が席に戻ると同時にカズが入ってきた。

「はい。 じゃあ、授業始めます。」

その言葉と同時に号令がかかる。

そうしてまた、いつもの日常が始まった。

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