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恋ばか

第12章 ~崩壊~

「じゃ、楽しんで来て。」

「うん。 ありがと。」

にっこり笑ってお礼を言った。

亮は優しく微笑むと、ゆっくりと顔を近づけてきて、キスをしてきた。

「ん… 亮…?」

「一週間も会えないの寂しいけど… 俺の事忘れないようにね。」

亮の言葉に思わず吹き出してしまった。

「忘れるわけないだろ。 じゃ、行って来ます。」

俺は車を降りると、上機嫌で屋敷の中へと足を踏み入れた。


――――――――――――






「では、お祖父様。 またいつか。」

「ああ… またな。」

一週間後…

俺は予定より1日早く亮の所へ帰る事にした。
もちろん、亮には内緒である。

たまには、亮を驚かせてみたいのだ。

俺は屋敷を後にすると、タクシーを拾った。

小原財閥の屋敷の前まで来ると、車から降り、屋敷の中へ入って行く。

まず、三神の部屋へ行き、亮がまだ寝てるか確認し、急いで執事服に着替える。

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