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恋ばか

第13章 ~衝撃~

「でもな…それだけじゃなかった。」

「…?」

小さく息をつくと、再び口を開いた。

「…部長の所から戻って保健室に行った時…ちょうど留架が着替えてたんだけど…身体全体に痣ができてたんだ。
留架に詰め寄ったらつらそうに話してくれたよ…
『2、3週間くらい前から毎日女子に呼び出されて、殴られてる。』って…」

そう告げる留架は今にも壊れてしまいそうで…

でも…それでも留架はいつも笑っていた。

「っ…なんで…そうならそうと俺に言えば…」

「できるわけないだろ。」

言葉を遮り、それを否定する。

「言ったところでどうなる? 亮は生徒会長だし、学校では留架だけじゃなく、いろんな人に気を配らなきゃいけない。 ただでさえ忙しいのに、自分の不安を相談したら重荷になるだけだ。

あいつが他人に迷惑をかけるのを嫌っているのはお前も知ってるだろ?」

「……………」

亮は何も答えなかった。

ただ、つらそうに唇を噛み締めていた。

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