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恋ばか

第15章 ~目覚め~

「三神は本当の俺を見てくれる? 俺の味方になってくれる?」

三神はすぐには質問に答えなかった。

「…っ…」

それが不安になり、目に涙が溜まっていく。

だんだん視界がぼやけてきた。

「私は…」

三神は俺がこぼした涙を優しく拭うと、少し微笑んだ。

「どんな時でもあなたの味方です。 ずっとお側にいますよ。」

「三…神っ…」

嬉しくて、三神に抱きついた。
三神は少し驚いたものの、抱きしめ返してくれた。

「…なんか…いい雰囲気だね?」

「うん。」

境とカズの声が聞こえて、慌てて離れる。

ドアを振り返ると、にやついた境とカズがいた。

「いるならいるって言えよ!!」

「いや~、いいもん見た。」

相変わらずにやつきながら、境とカズは元の席に戻る。

「新たな恋か…?」

「ふ、ふざけんなっ!!///」

俺と境の口論が始まりそうになった時、また誰かが部屋に入ってきた。

全員、そちらに目をやる。
そこにいたのは―…

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