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恋ばか

第15章 ~目覚め~

「「留架!?」」

全員、慌てて俺のそばに寄ってくる。

「留架!! 大丈夫!!?」

「い゛あ゛!! っ…が…はっ…」

みんな心配そうに俺を見るが、一向に頭痛は治まらない。

「先生をっ!!」

境が叫ぶのと同時に、カズが部屋を飛び出して行く。
その間も、頭痛は治まらない。

「い゛…あ゛…はっ…っ…」

そのとき、誰かの手が伸びてきて俺の頭を優しく撫でた。

なぜか、それだけで頭痛が治まっていく…

「うっ…あ…」

「大丈夫?」

頭痛が完全に治まり、その手を伸ばしている人物を見る。

そこにいたのは、春架と一緒に来た―…

「…ありがとう…ございます…」

「…………?」

お礼を言うと、その場にいた全員が不思議そうな顔をした。

「留架…?」

その男の人が口を開いたのと同時に、カズが先生を連れて部屋に入ってきた。

「桜木様!!!! 大丈夫ですか!!?」

「あっ…はい…」

先生がほっとしたのと同時に、境が口を開く。

「留架…亮の事覚えてないの?」

(亮…?)

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