恋ばか
第17章 ~新しい恋人~
「もう大丈夫?」
「…うん…大丈…夫…」
留架が少し微笑んだのを見て、空は嬉しそうに笑うと、留架の頭をくしゃくしゃになるまで撫でた。
「ちょ、空っ!! やめろって!!」
「かわいいねぇ~」
くしゃくしゃになった髪を押さえながら、留架は少し頬を赤らめた。
「どういう事だよ空?」
境の言葉に二人の動きが止まる。
空は留架をかばうようにすると、境と向き合った。
「どういう事って?」
「そのままの意味だよ。」
空気が凍りつく。
紹介していなかったが、空は小泉組の跡取り息子である。
「組」とつくくらいだから…
まあ、想像できると思うが、簡単に言えば、裏社会の総本山なのだ。
そんな家の跡取りと、元ヤクザの血を引いた境がぶつかるという事は…
「見たまんまだよ。」
「…ごまかすな。 こっちは真剣なんだぞ。」
その時、授業開始を告げるチャイムが鳴ってカズが教室に入ってきた。
席に着くように指示されるが、誰も席に着こうとしない。
「じゃあ、説明してやるよ。」
空はそう言って、怪しく笑った―…
「…うん…大丈…夫…」
留架が少し微笑んだのを見て、空は嬉しそうに笑うと、留架の頭をくしゃくしゃになるまで撫でた。
「ちょ、空っ!! やめろって!!」
「かわいいねぇ~」
くしゃくしゃになった髪を押さえながら、留架は少し頬を赤らめた。
「どういう事だよ空?」
境の言葉に二人の動きが止まる。
空は留架をかばうようにすると、境と向き合った。
「どういう事って?」
「そのままの意味だよ。」
空気が凍りつく。
紹介していなかったが、空は小泉組の跡取り息子である。
「組」とつくくらいだから…
まあ、想像できると思うが、簡単に言えば、裏社会の総本山なのだ。
そんな家の跡取りと、元ヤクザの血を引いた境がぶつかるという事は…
「見たまんまだよ。」
「…ごまかすな。 こっちは真剣なんだぞ。」
その時、授業開始を告げるチャイムが鳴ってカズが教室に入ってきた。
席に着くように指示されるが、誰も席に着こうとしない。
「じゃあ、説明してやるよ。」
空はそう言って、怪しく笑った―…