テキストサイズ

恋ばか

第17章 ~新しい恋人~

~留架SIDE~
授業開始を告げるチャイムが鳴り、カズが教室に入ってくる。
席に着くように指示されるが足が動かない…

「じゃあ、説明してやるよ。」

空はそう言って急に俺を振り返ると、俺の顎を掴んできた。

そして、そのまま上を向かせられる。

「んっ!?」

気づけば、唇が重なっていて…

(空っ!?)

名前を呼ぼうとして口を開くと、空の舌が口内に侵入してきた。

「んんっ…ふ…っ…」

舌を絡められ、先端を軽く噛まれれば、体が疼く。

息が上がり、思考が鈍ってきた頃空が唇を離した。

「んあっ…はっ…」

人前でこんな…

「ぁ…」

離れていく体温が名残惜しくて、薄く目を開くと空は小さく笑った。

「クス…続きは帰ってからね。」

「………っ///」

その言葉に、顔を真っ赤にする。

そんな俺を見て空は再び「クスリ」と笑うと、境に向き直った。

「これでわかったか?」

「なんで…お前が留架と…」

みんな驚きに目を見張る。

境達は言葉を失ってしまったようだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ