恋ばか
第17章 ~新しい恋人~
「じゃあ、なんで留架はお前と付き合ってんだよ!?
留架はあんなに亮の事が好きだったのに…記憶を失ったっていう理由で簡単に捨てられるような想いじゃなかった…
なのに、なんでお前と付き合ってるんだよ!?
お前がなんかしたとしか考えられないだろっ!!」
「境…」
不思議だった。
境は俺を騙しているはずなのに…
なんでこんなに怒ってるんだ?
「なんでそんなに俺を疑うんだ? なにか根拠でもあるのか?」
空を睨みつけたまま、境はすぐに返答した。
「去年1年間、お前とずっと一緒にいたからよくわかるけど…お前は一度たてた目標は必ず達成する。 たとえ、どんな手を使ってでもな。」
「…なるほどね。 でも、それだけじゃ納得できないな。」
空の言葉に、境はまた何かを言い返そうと口を開く。
しかし、声が出てくる前に、俺が口をはさんだ。
「もうやめてよ、境…」
「なっ…」
震える声を必死に抑えて言葉を絞り出す。
「どうして俺と空が付き合うのにそんなに反対するの? そんなに俺の事騙したい?」
「騙す?」
境は不思議そうに首を傾げた。
他のみんなも不思議そうな顔をしている。
「俺が好きな人は空であって、小原さんじゃないんだよ?」
「…っ…」
―とその時、携帯が鳴りだした。
「わっ!?」
驚いて携帯を取り出すと、父さんからの電話だった。
慌てて電話に出る。
留架はあんなに亮の事が好きだったのに…記憶を失ったっていう理由で簡単に捨てられるような想いじゃなかった…
なのに、なんでお前と付き合ってるんだよ!?
お前がなんかしたとしか考えられないだろっ!!」
「境…」
不思議だった。
境は俺を騙しているはずなのに…
なんでこんなに怒ってるんだ?
「なんでそんなに俺を疑うんだ? なにか根拠でもあるのか?」
空を睨みつけたまま、境はすぐに返答した。
「去年1年間、お前とずっと一緒にいたからよくわかるけど…お前は一度たてた目標は必ず達成する。 たとえ、どんな手を使ってでもな。」
「…なるほどね。 でも、それだけじゃ納得できないな。」
空の言葉に、境はまた何かを言い返そうと口を開く。
しかし、声が出てくる前に、俺が口をはさんだ。
「もうやめてよ、境…」
「なっ…」
震える声を必死に抑えて言葉を絞り出す。
「どうして俺と空が付き合うのにそんなに反対するの? そんなに俺の事騙したい?」
「騙す?」
境は不思議そうに首を傾げた。
他のみんなも不思議そうな顔をしている。
「俺が好きな人は空であって、小原さんじゃないんだよ?」
「…っ…」
―とその時、携帯が鳴りだした。
「わっ!?」
驚いて携帯を取り出すと、父さんからの電話だった。
慌てて電話に出る。