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恋ばか

第18章 ~違和感~

「え?」

しかし、俺の体が階段から落ちることはなく、代わりに誰かに抱きしめられていた。

「あっ…ぶな…」

「ぁ…」

そう呟くと彼は―…


小原さんは俺から離れた。

「危なかったね。 次からは気をつけなよ?」

「…う、うん…ありがとう…」

小原さんはにっこり笑うと、その場から立ち去ろうとした。

「あっ、ちょっと待って!!」

「え?」

慌てて封筒を渡す。

「こ、これ…先生が…」

「ああ…ありがとう。 じゃ。」

小原さんは封筒を受け取ると、足場に立ち去った。

「………」

後ろ姿を見届けると、空の所へ急いで向かった。

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