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恋ばか

第19章 ~愛しい人~

『邪魔…?』

(いつだ? この記憶は…)

『そう、邪魔。 だから…悪いけど、あなたには消えてもらうから。』

彼女がそう言うと同時に、数人の男が出てきて…

『ちょっ、やめろよっ!!』

『あなたが悪いのよ。 警告を無視してお…』

もう少しで完全に思い出す…

というところで、激しい頭痛に襲われた。

「う゛あ゛っ!?」

「留架!?」

突然上げた叫び声に境はすぐさま反応し、俺のそばに駆け寄ってきた。

「兄ちゃん!!」

「い゛…あ゛…はっ…」

頭を押さえたまま、床に倒れ込む。

(なんだ? なんて言われた…?)

激しい頭痛と戦いながら、必死に思い出そうとする。

『…警告を無視してお…』

お…?

「う゛…っ…あ゛…」

「留架、大丈夫!?」

境が心配そうに声をかけるが、頭に入ってこない。

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