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恋ばか

第19章 ~愛しい人~

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(あれ? ここって…)

目を開くと、広がっていたのは真っ暗な闇。

(夢の中? でも、なんで…)

いつもと違う景色。

なぜなら、すでに目の前には一筋の光が差し込んでいたから。

(どういうことだ…?)

しかし、そんな事を考えている暇はなく、手が勝手に動き出す。

そして、いつも通り腕を掴まれ抱きしめられた。

(あ…やっぱりこの感覚は…)

顎を掴まれ、上を向かせられる。
―と、ゆっくりと顔が近づいてきた。

「んっ…」

懐かしいこの感覚。

忘れるはずがない。
何度も触れた唇…

「んんっ…はっ…あ…」

首に腕を回し、必死にキスに答える。

「あっ…う…亮っ…」

その人物は…亮はゆっくりと唇を離すと、俺を優しく抱きしめてきた。

「留架…」


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