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恋ばか

第19章 ~愛しい人~

「…さようなら…」

涙を拭い、服を整えようとしたとき、カーテンの向こうから声をかけられた。

「さようならって、どういうこと?」

「ぇ…?」

驚いて固まっていると、その人はカーテンを開けようと手をかけてきた。

「あっ、開けないで!!」

(こんな格好見られたら…)

いくら服を着ているとはいえ、ベルトはしてないし、上はワイシャツを羽織っているだけである。

しかし、俺が声を上げたのを無視して、その人はカーテンを開いてしまった。

「あっ…」

最悪だったのは…

「ちょ、どうしたのその格好!?」

カーテンを開いたのは亮だったこと。

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