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恋ばか

第19章 ~愛しい人~

「…だから、ごめん。 亮の気持ちはすごく嬉しいけど…んっ…」

亮は俺の言葉を最後まで聞かずに、唇を重ねてきた。

…かと思えば、すぐに離れた。

「やっぱり、留架は優しいな。」

「亮…?」

亮はそう言いながら、優しく微笑んだ。

「いいよ。 留架の望み通り、春架と付き合う。 でも、お願いがあるんだ。」

「なに?」

返事を返せば、優しく抱きしめられる。

「これで最後にするから…最後に、抱かせて?」

「…亮…」

そう言う亮の体はわずかに震えていて…

「……っ…」

背中に腕を回し、亮の胸に顔をうずめると、俺は黙って頷いた。


―――――――――――――





「あっ…亮…っ…」

「留架…」

名前を呼び合えば、自然と唇が重なる。

「んんっ…も…ぁ…きてっ…」

「だめ…今やったら、留架がつらくなる。」

こんな時まで俺のことを優先して考えてくれるなんて…

亮の優しさが嬉しくて、少し微笑むと、亮のモノをギュッと握り込んだ。

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