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恋ばか

第3章 ~悪夢~

「うっ…あっ…っ境…やだ…」

境は俺を無視して行為を続ける。

「口ではいやって言ってるのに、ずいぶんと気持ちよさそうな声を上げるね?」

「ちっ、ちが…」

「へぇ~、そう? 否定してる割には、こっちはスゴい事になってるけど?」

そう言うと、境は主張し始めている俺のモノをギュッと握ってきた。

「うあっ!?」

「…かわいいね留架…」

(あ…れ…? 亮にも同じ事言われた気がする…けど、あの時みたいにドキドキしない…?
俺…本当に亮の事…)

そう思うと、亮じゃない人に触られるのが嫌。 という気持ちが急激に大きくなっていった。

「境…やだ!! やめろっ!!」

俺が怒鳴ると、境の動きがピタッと止まった。

「…留架は…俺の事好きじゃない?」

「…うん………ごめん…」

俺が正直に答えると、境が肩を強く掴んできた。

「っ…!! 境!?」

(境の手…震えてる? さっきまで、あんなに余裕そうだったのに…)

「ど……て…」

「え?」

境を見ると、今にも泣きそうな顔をしていた。

「どうして俺じゃなくてアイツなんだよ!?
小さい頃からずっと一緒だったのに…なんで、会ったばっかりのアイツの方がいいんだよっ!?」

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