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恋ばか

第21章 ~告白~

「……で、あの部屋はなに?」

そう言った境の声は、今までにないくらい怒っていて…

「…………」

覚悟を決めて、口を開いた。

「…留学することになったんだ…アメリカに。」

「「………………!!」」

おそらく、ここにいる全員が予想していたであろう答え。

「…それが決まった時に、空との婚約を解消した。」

「「は!?」」

これには、みんな驚いたようで、目を見張った。

「俺の話はそれだけ。」

「「……………」」

全員、なにも言わなかった。

「いつ…いつ行くの…?」

震えた春架の声はか細くて、今にも消えそうだった。

「明日。 終業式に出てから。」

「あし…た…」

その答えに、春架は唇を噛み締めた。

「な…んで?」

「…将来のため。」

俺の言葉に、春架は急に立ち上がると、激しく怒り始めた。

「なんでだよ!? だって、兄ちゃんは…まだっ…」

…と思ったら、泣き始めた。

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