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恋ばか

第26章 番外編~Merry Christmas~

「…………」

長い付き合いだからか、なぜそんな返事が返ってくるのか、大体察しがつく。

「境…」

「ん?」

だから、俺から話を振ることにした。

「二人にさ、まともなクリスマスプレゼント買おうよ。」

「…そうだな。」

俺の言葉に、境はにっこりと微笑んだ。

「…てか、それだと結局ふりだしに戻るじゃん。」

「ん~…確かに…」

首をひねりながら、窓の外に目をやる。

「…ぁ…」

「なんかあったか?」

「あれは?」

窓の外を指差す。

「…いいかも。」

「降りてみようか。」

境が運転手に車を止めるように指示し、車道の脇に車を停車させる。

「…いい感じじゃない?」

「だな。」

いろいろな品物が並ぶ中、二人で首をひねりながらプレゼントを選んでいく。

「……これなら…」

「俺はこっちかな?」

境と互いのプレゼントを見せ合い、それぞれの物を見て頷くと、レジに向かった。

「あとはリボンだな。」

「はぁ…本当にやんのかよ…?」

境の言葉にため息をつきながら、車に一旦戻り、リボン専門店に向かう。

「当たり前だろ。 たまにはこういうのもやってみようぜ。」

「はぁ…」

張り切る境を見て、またため息をつき、しかし逆らえないので、渋々その準備に付き合った。

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