恋ばか
第26章 番外編~Merry Christmas~
「「メリークリスマス!!」」
その言葉の直後に、「カチン」とグラスがぶつかる音が部屋に響いた。
「久しぶりだね、4人がそろうのって。」
「そうだな。 学校が違う場所にあるからな。」
ワインを一口に飲み、そう声を掛ければ、カズは優しく微笑みながらそう言った。
「なんで大学だけ違う場所にあるんだろ?」
「なになに? 学校でカズに会えなくて寂しいの?」
「はぁ!?」
亮がそう言って境をからかうと、境は顔を真っ赤にして声を上げた。
「そんなわけないだろ!!///」
「顔真っ赤だよ?」
境の反応が面白くて、笑うのを必死にこらえながらそう告げる。
「うるせぇ!!///」
「「……………」」
さらに真っ赤になりながらそっぽを向く境を見て、カズと亮と顔をほころばせた。
「そういえば、はい、これ。」
「え?」
亮に突然包みを渡される。
「プレゼント。」
「あ…ありがとう。」
全く予想していなかったので、少々驚きつつも、笑ってそれを受け取った。
「開けていい?」
「もちろん。」
亮に一言断ってから、包みを開けていく。