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恋ばか

第26章 番外編~Merry Christmas~

カズと亮が話に夢中になっているのを見計らい、小声で話しかける。

「亮もカズも喜んでるみたいだからさ、あれ、やらなくてもいいんじゃない?」

「なに言ってんの。 もう遅いよ。」

境は呆れたようにため息をついた。

「やってもやらなくても、どうせ結果は変わらないよ。」

「は?」

意味がわからず首を傾げれば、境は困ったように眉を寄せた。

「このクリスマスパーティーが終わった後、亮になにもされないと思う?」

「…思わない。」

少し考えてから、そう答える。

「だろ? どっちにしろそうなるんだから、翻弄してからの方が楽しいじゃん。」

「翻弄ねぇ…」

そんなこと本当にできるのか?

「そう。 翻弄。 されてばっかりなんだから、たまには仕返ししないとね。」

「……仕返し…」

した後の反撃が怖いんですけど…

「だから、やるぞ?」

「…はいはい。」

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