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恋ばか

第26章 番外編~Merry Christmas~

この後のことを考えると、今すぐここを逃げ出したくなる。

しかし、一番の親友との約束を破るわけにもいかず、いやいや頷く。

「まあ、まだやらないから今のうちにパーティーを楽しんでおけよ。」

「…うん。」

境は、なんでそんなにためらいがないんだろう…

我が親友ながら不思議である。

「な~に二人でこそこそ話してるの?」

「な、なんでもないよ!?」

「…怪しい…」

急に後ろから抱きつかれ、驚いて言葉がつまってしまった。

「本当になんでもないって。」

「えぇ~…」

不満そうに口を尖らせる亮から慌てて離れる。

「…全く、人前でイチャイチャと…」

「お前が言うなよ。」

目の前でカズに後ろから抱きしめられている境を見てそう言う。

「うっせぇ。」

「はぁ…」

呆れて何も言えない。

「…留架、どうしたの?」

「ぇ?」

振り返ると、亮の顔が目の前にあった。

「元気ないね?」

「そ、そう?」

これからやる事を考えれば、にこにこ笑っていられるわけがない。

「なんかあった?」

「い、いや、あったっていうか…その…」

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