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恋ばか

第26章 番外編~Merry Christmas~

「…?」

「………なんでもない。」

だめだ。
これ以上言ったら、俺が境に殺される。

「そう?」

「…うん。」

境から放たれる殺気に怯えながら、小さく頷いた。

「留架が言いたくないならいいけど…なんかあったら言えよ?」

「うん。 ありがと。」

心配してくれることが素直に嬉しくて、にっこり笑ってお礼を言った。

「ん。」

亮は優しく微笑むと、俺から離れた。

「飲み物取ってくる。」

そう言って、部屋を出て行った。

「あと少ししたらやるぞ。」

「…了解。」

ぼそりと耳元でそう言われ、少し間を空けて返事を返す。

「逃げるなよ?」

「わかってるって。」

声を潜めてそう言う境を振り払うように、そう返事をした。

「お待たせ。」

その直後、亮が飲み物を持って部屋に戻ってきた。

「はい。」

「ありがと。」

グラスを受け取りると、亮は俺の隣に腰を下ろした。

「やっぱりさ、亮の家にしてよかったよね。」

「なんで?」

カズの言葉に首を傾げる。

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